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[旧暦2033年問題への対応]
The correspondence to the year 2033
problem of the lunisolar calendar

この問題には正解がありませんが、基本的には以下の3つの解決策があります。

①A:5月、B:6月、C:7月、D:8月、E:9月、F:10月、G11月、H:閏11月、I:12月、J:1月、K:2月
②A:5月、B:6月、C:7月、D:8月、E:9月、F:10月、G11月、H:12月、I:1月、J:閏1月、K:2月
③A:5月、B:6月、C:7月、D:閏7月、E:8月、F:9月、G10月、H:11月、I:12月、J:1月、K:2月

一見すると、A月~K月の11ヶ月の内、どの中気なしの月を閏月とするかと言うことになります。
もちろんどの解決策を採用しても問題はありませんし、これ以外の解決策を採用しても問題はありません。

でも「どの解決策が優勢なの?」とか、「他のそれらしいルールで決められないの?」と言う様に思うのが人情です。
筆者が認識している主流派は①の解決策です。そしてこの①を裏打ちしている置閏法が、前に少し触れた、中国の時憲暦(農暦)なのです。

※尚、この問題の対処方法を示してくれる正式な機関が存在しないと前述しましたが、一応、カレンダーの業界団体の
 「 一般社団法人日本カレンダー暦文化振興協会 (暦文協) 」が2015年8月28日付で①の解決策を採用することを発表しています。
 同法人は産学官共同の業界団体である為、政府機関ではないにせよそれなりの権威と影響力があると思われます。

時憲暦と天保暦は二十四節気を定気法で決定するなど、非常に似ています。
似ているというよりも、時憲暦は天保暦をさかのぼること200年前の1645年には使用されていたことから、
天保暦を作る際に参考としていたものと思われます。