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[旧暦2033年対応の旧暦の置閏法]
Leap putting method of
the lunisolar calendar

旧暦2033年問題を考慮した天保暦はどのようなルールにすべきか?
ここでは、時憲暦をベースとして、天保暦のルールを保てる場合は、天保暦のルールを尊重するという和漢折衷な、
古来より続いてきた日本人的解決法のルールを提言します。

簡単にまとめると下記の通りです。

①冬至間の月数が13ヶ月(例:冬至、大寒、…、小雪、冬至)の場合は、無条件で「閏月なし」とみなす。
 更に冬至以外の二至二分に対応する月を考慮せずに、冬至(11月)から順に採番した月を使用する。
②冬至間の月数が14ヶ月(例:冬至、閏、大寒、…、小雪、冬至)の場合は、「閏月あり」とみなし、各月の中気を取得する。
 二至二分間の月数が5ヶ月(例:冬至、閏、大寒、雨水、春分)となる最初の中気なしの月を閏月として、
 冬至(11月)から順に採番した月を使用する。(閏月以降)

①で2033年問題を解決でき、②で1851年の天保暦独自の置閏法が活きることなります。
但し、残念ながら天保暦の利点である、確認すべき期間の短さによる高速性はなくなります。
(11月以外は常に13ヶ月分の朔と中気を取得して確認しなければなりません。)

尚、この置閏法の正当性、計算の最速性の保証は一切致しかねます。
(一応、この置閏法でプログラムを組み、1898~2102年、1851~1852年までは確認済です。)

元々の純粋な天保暦ルールから比べると煩雑なルールになり、11月以外は
1年間分の朔、中気を確認しなければならないことが、煩わしく思えます。
やはり、2033年問題だけを取り上げて、天保暦をダメな暦扱いするのは酷であり、
天保暦は日本の誇る素晴らしい暦であると筆者は思います。

以上